似ているようで全然違う...
こんばんは。
ツノボソといえば...
「アンタエウスをそのまま小さくしたようなやつ」という印象で、
野外品の入荷もぽつぽつあり、価格も落ち着いていることから、
ブリードもそう苦労することもないのだろうと思っていました。
ほんのついこの間、現物をねっとりと観察+調べ物をするまでは...
今回入手したのはタイリクを付けずに単なるツノボソ、
あるいは台湾ツノボソ、タイワンツノボソと呼ばれるものです。
皆様はどの表記がしっくりくるでしょうか?gracilicornis(グラキリコルニス)?
ここまでで、この虫が外見上、
アンタエウスとは全くの別物であるということを感じて頂けたと思います。
さて、次の問題はその生態に関してです。
材採集品とありましたが、どうもこの虫は広葉樹の白枯れやその根部ではなく、
赤枯れから得られるとのこと。
実際、真っ黒く完熟発酵したマットでも産まないことはないものの、
マルバネ同様に赤枯れマットで良い結果が出ているそうです。
あくまで産卵に癖があるだけで、幼虫の適応度は高く、
低温管理を前提として菌床、マットともに羽化まで持っていけるらしい...
要するに、完全なる難種スキモノ向けのやつです。
現地の気温は-5℃~18℃と、ブリードルームで再現可能な範囲です。
現状♂♀共にゼリーを食していますが、ペアリングは年明けに試みる予定です。